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ZEN(Horizen)はBaseへ移行済み|旧チェーンのZENを持っている人がやるべきこと

ZEN(Horizen)はBaseへ移行済み|旧チェーンのZENを持っている人がやるべきこと

先に結論
Horizenは2025年7月23日に移行を完了し、ZENは現在Base上のERC-20トークンです。旧メインチェーン(PoW)とEONチェーンはいずれも停止しました。取引所に預けていた分は各社が1:1で自動対応していますが、自分のウォレットに旧メインチェーンのZENを持っている場合は、手動でのクレーム(請求)が必要です。幸い期限は設定されていないため、今からでも回収できます。

「Sphere Walletに入れたままのZENが動かせない」「取引所のZENが別物になっている気がする」という状況に心当たりがある方向けに、何が起きたのか、いま何をすべきかを整理します。

何が起きたのか

Horizenは長らく独自のPoWメインチェーンと、EVM互換のEONチェーンを運用してきました。しかしプライバシーコインに対する規制圧力が強まるなか、独立したL1チェーンの維持をやめ、Coinbase系のL2であるBase上に移行するという判断を下しました。

2025年7月23日移行完了。旧メインチェーン(ZEND)とEONは停止
現在のZENBase上のERC-20トークン(18 decimals)
コントラクトアドレス0xf43eB8De897Fbc7F2502483B2Bef7Bb9EA179229
最大供給量2,100万枚(移行前後で変更なし)
クレーム期限なし(公式ドキュメントに「期限は設けていない」と明記)

PoWでマイニングできるコインから、通常のERC-20トークンへと性質が変わった点は押さえておく必要があります。マイニングによる新規発行はもう行われていません。

まず、自分がどのケースか確認してください

やるべきことは、移行時にZENをどこに置いていたかで完全に変わります。

移行時の保有場所状態やること
対応済みの取引所(Binance、Bybit など)自動でスワップ済み不要。そのまま取引できます
EONチェーン上の通常アドレス(EOA)Base上の同一アドレスへ自動移行Base上で残高を確認するだけ
EONのスマートコントラクト内(DeFi等)自動移行の対象外個別対応が必要。回収は困難な場合あり
旧メインチェーン(Sphere Wallet、Ledger など)手動クレームが必要公式ポータルからクレーム手続き

旧メインチェーンのアドレスがビットコイン型(先頭が「zn」等)だったのに対し、Baseはイーサリアム型(0x始まり)です。アドレス形式が根本的に違うため自動移行ができず、所有者本人による署名でクレームする方式が採られています。

旧メインチェーンのZENをクレームする手順

  1. Horizen公式の移行ハブから、クレームポータル(zenclaim)へアクセスする。必ず公式サイトから辿ってください
  2. 旧メインチェーンのウォレット(Sphere by Horizen等)で、対象アドレスの所有を証明する署名を行う
  3. 受け取り先となるBase上のアドレスを指定する
  4. クレーム用のトランザクションを実行する
  5. Baseのブロックエクスプローラで着金を確認する

クレームは1:1で行われ、旧チェーンの保有量がそのままBase上のZENとして受け取れます。標準的な形式のUTXOであれば約99%がカバーされる設計とされています。

クレームにはBase上のETHが必要です
クレームはオンチェーンのトランザクションなので、ガス代がかかります。Base上のETHを最低でも0.000004 ETH程度は用意しておく必要があります。ZENしか持っていない状態では手続きが進められないので、先にBaseへ少額のETHを用意してください。

また、マルチシグ(Pay-to-script-hash)など特殊な形式のUTXOは手順が異なります。該当する場合は公式ドキュメントの該当項目を確認してください。

詐欺サイトに注意
資産のクレーム手続きは、フィッシングが最も集中する場面です。検索結果の広告やSNSのDMから送られてくるリンクは絶対に使わないでください。Horizen公式は個別にDMを送ることはありません。そして正規のクレーム手続きでシードフレーズの入力を求められることはありません。求められた時点で詐欺です。

いまのHorizenは何をしているのか

移行後のHorizenは、2025年12月にBase上で「Horizen 2.0」のメインネットをローンチしました。位置づけはプライバシー特化のLayer-3アプリチェーンです。

  • 選択的開示(selective disclosure)——取引内容やアイデンティティについて、必要な相手にだけ必要な情報を開示できる仕組みを目指しています
  • Solidity対応——EVMネイティブなので、既存のイーサリアム系開発者がそのまま開発できます
  • zkVerify——ゼロ知識証明の検証を外部にオフロードすることで、ガス代を抑える設計です
  • トランザクションをローカルで処理し、Baseへまとめて決済することでコストを下げています

従来の「匿名性の高いプライバシーコイン」から、規制と共存できる形のプライバシー基盤へと方向転換した、というのが移行の本質です。この転換をどう評価するかで、ZENの見方は変わります。プライバシーコインとしての純度を求めていた人にとっては後退ですし、実用性と持続可能性を重視するなら合理的な判断ということになります。

移行後の市場データ(2026年8月時点)

価格約4.02ドル
総供給量21,000,000 ZEN
流通供給量18,253,894 ZEN
時価総額(流通ベース)約7,344万ドル
保有アドレス数116,180

移行直後の2025年7月時点では約8.40ドル・時価総額約1億3,400万ドルだったため、そこからは半減しています。移行そのものへの評価に加え、プライバシー領域全体への規制環境が影響していると見られます。

日本の取引所での取扱い

国内取引所でのZENの取扱いは確認できませんでした。日本語で公開されている購入手順の記事も、国内取引所でビットコイン等を購入してから海外取引所へ送金し、そこでZENを購入するという流れを案内しています。

なお、これは「国内で一切扱われていない」ことを公的資料で確認したものではありません。購入を検討する場合は、各取引所の取扱通貨一覧で最新の状況をご確認ください。

まとめ

  • ZENは2025年7月23日にBase上のERC-20へ移行完了。旧チェーンは停止済み
  • 取引所に預けていた分は自動対応済み。EONの通常アドレスも自動移行された
  • 旧メインチェーンのウォレットにあるZENは手動クレームが必要。期限はないので今からでも可能
  • クレームにはBase上のETHがガス代として必要
  • EONのスマートコントラクト内にあった資産は自動移行の対象外
  • 現在のHorizenはBase上のプライバシー特化L3アプリチェーン

チェーンの終了によって資産が取り残される事例は他にもあります。Polygon zkEVMの終了では請求に期限が設定されました。期限がないぶん後回しにされがちですが、プロジェクトの方針が変われば手続きの窓口が縮小される可能性はゼロではありません。心当たりがあるなら、早めに手続きを済ませておくことをおすすめします。

出典:Horizen Docs(移行の概要)Horizen Docs(メインチェーンZENのクレーム)Horizen 移行ハブBaseScan(ZENトークン)The Block(Base移行の報道)BeInCrypto(Horizen 2.0メインネット) ※数値は2026年8月時点

※本記事は情報提供を目的としたものであり、資産の回収を保証するものではありません。手続きの詳細は必ずHorizen公式の最新情報をご確認ください。

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