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Polygon zkEVMが終了、資産が引き出せない場合の対処法【2026年7月時点】

Polygon zkEVMが終了、資産が引き出せない場合の対処法【2026年7月時点】

先に結論
2026年7月1日にPolygon zkEVMのシーケンサーが停止しました。期限までにブリッジしなかった資産のうち、ウォレットに直接入っていたものは自動的にイーサリアムL1へ移され、専用の請求画面から取り戻せます。一方、DeFiプロトコル・マルチシグ・ブリッジなどのコントラクトにロックされていた資産は自動移行の対象外で、原則として回収できません。請求できる期限は2027年12月31日で、それ以降は放棄扱いになります。

Polygon zkEVM に資産を置いたまま7月1日を過ぎてしまい、ウォレットを開いても残高が見えない、ブリッジのサイトにつながらない——という状況の方に向けて、いま何が起きていて、何ができて、何ができないのかを整理します。

何が起きたのか

Polygon Labs は2026年7月1日に Polygon zkEVM Mainnet Beta のシーケンサーを停止しました。シーケンサーはトランザクションを並べてL1へ確定させる中核部分なので、これが止まるとチェーン上で新しい取引を行うことはできません。

Polygon はリソースをPolygon PoS チェーンと、マルチチェーン統合ネットワークである AggLayer に集中させる方針を示しており、ZK関連の開発は Polygon ZisK として分離される形になりました。zkEVM の終了はこの方針転換の一環です。

2026年7月1日シーケンサー停止/ブリッジによる引き出しの期限
7月1日以降ウォレット保有分はイーサリアムL1へ自動移行。請求用インターフェースが公開される
2027年12月31日これ以降、未請求の資産は放棄扱いになる

まず、自分がどのケースか判定してください

取り戻せるかどうかは、7月1日時点で資産がどこに置かれていたかだけで決まります。ここを最初に確認してください。

7月1日時点での状態自動移行取り戻せるか
MetaMask等のウォレットにそのまま保有していた(ETH・USDC・その他トークン)対象可能。請求画面から手続き
DEXに流動性(LP)として預けていた対象外原則不可
レンディング・ステーキング・ファーミングに預けていた対象外原則不可
マルチシグウォレットで管理していた対象外原則不可
サードパーティのブリッジ内で滞留していた対象外原則不可。ブリッジ運営元への個別確認が必要

つまり「ウォレットに素で置いてあったか、何かのコントラクトに預けていたか」が分かれ目です。DeFi に預けていた資産が自動移行の対象外となっているのは、その資産の所有権がコントラクト内部の記録で管理されており、外側から一律に移し替えることができないためです。

自分の状態を確認する方法

  1. イーサリアムのブロックエクスプローラ(Etherscan)で自分のアドレスを開く
  2. 7月1日以降に、身に覚えのない入金(自動移行分)が入っていないか確認する
  3. 入っていなければ、請求手続きが必要な状態か、そもそも対象外の可能性がある
  4. zkEVM 上での最後の取引履歴を確認し、資産が「ウォレット残高」だったか「コントラクトへの預け入れ」だったかを特定する

ウォレット保有分を請求する手順

請求用のインターフェースは、Polygon 公式が sunset の告知と同じ場所で案内する形になっています。手順そのものは、ウォレットを接続して対象資産を確認し、L1側で請求トランザクションを実行する、という流れです。

  1. Polygon 公式フォーラムの sunset に関するアナウンス(本記事末尾に出典としてリンクしています)を開き、そこから請求画面のURLを確認する
  2. 請求画面に、zkEVM で資産を保有していたのと同じアドレスのウォレットを接続する
  3. 請求可能な資産の一覧を確認する
  4. 請求トランザクションを実行する(イーサリアムL1でのガス代が必要です。事前にETHを用意しておいてください)
  5. Etherscan で着金を確認する

この手続きで最も危険なのは詐欺サイトです
チェーンの終了や資産請求のタイミングは、フィッシングが最も集中する場面です。「Polygon zkEVM 請求」「zkEVM claim」といった検索で上位に出てくる広告やSNSのリプライには、公式を装った偽サイトが混ざります。請求画面のURLは必ず Polygon 公式フォーラムまたは公式アカウントの告知から辿ってください。検索結果やDMのリンクから入らないこと。

また、正規の請求手続きでシードフレーズ(12〜24単語)の入力を求められることは絶対にありません。求められた時点で詐欺です。「手数料を先に送れば資産を解放する」という案内も同様です。

DeFiに預けていた資産はどうなるのか

残念ながら、7月1日までに引き出さなかったDeFi内の資産は、原則として回収できません。公式の案内でも、プロトコルにロックされた資金は自動移行の対象外と明記されています。

ただし、完全に諦める前に確認する価値があるのは次の2点です。

1. そのプロトコル自体が独自の救済措置を出していないか

zkEVM上で運営していたDEX(分散型取引所)やレンディングプロトコルの中には、独自にスナップショットを取り、別チェーンでの補償や資産の再発行を行っているところがあります。使っていたプロトコルの公式Discordやフォーラムのアナウンスを確認してください。これはプロトクルごとに対応が完全に分かれるため、一律の答えはありません。

2. 自分の預け入れが本当にコントラクト内だったか

「ステーキングしていたつもりが、実際にはウォレットに保有したままだった」というケースもあります。エクスプローラで最後のトランザクションを確認し、承認(approve)だけで実際の預け入れ(deposit)が完了していなかった場合は、ウォレット保有分として自動移行の対象になっている可能性があります。

この件から学べること(次に同じ目に遭わないために)

L2やサイドチェーンの終了は、今後も起こります。zkEVM は Polygon という大手が運営し、事前告知も繰り返し行われたうえでの終了でした。それでも資産を取り残した人が出ています。

  • 使っていないチェーンに資産を置きっぱなしにしない。特にL2は、少額でも残高があると忘れます。定期的にウォレットのネットワークを切り替えて棚卸ししてください
  • 公式のアナウンスチャンネルを1つだけフォローしておく。使っているチェーンの公式Xか公式フォーラムを1つ登録しておくだけで、この種の告知は拾えます
  • DeFiに預けている資産は「引き出しに手間がかかる資産」だと認識する。今回、被害が確定したのは全員がDeFi利用者です。チェーン終了時、ウォレット保有分は救済されてもコントラクト内は救済されないという非対称性は、覚えておく価値があります
  • 期限の3か月前には動く。ガス代の高騰やブリッジの混雑で、ギリギリでは間に合わないことがあります

まとめ

状況対応
ウォレットに保有していたイーサリアムL1へ自動移行済み。公式の請求画面から請求(期限2027年12月31日)
DeFi・マルチシグに預けていた自動移行の対象外。プロトコル個別の救済措置があるかを公式アナウンスで確認
そもそも状態が分からないEtherscanで自分のアドレスの7月1日以降の入金と、zkEVM上の最終取引を確認
請求画面のURLが分からない必ず公式フォーラム・公式アカウントの告知から辿る。検索広告やDMからは入らない

請求期限の2027年12月31日まではまだ時間があります。焦って怪しいサイトに接続することが、この局面で最大のリスクです。落ち着いて公式の告知から辿ってください。

出典

・Polygon Community Forum「Polygon zkEVM Mainnet Beta Sunset: Claim Your Funds」公式アナウンス
・あたらしい経済「ポリゴンzkEVMメインネットβ終了へ、シーケンサー停止で資産移行を呼びかけ」記事
・Cryptopolitan「Polygon to sunset zkEVM, bets future on cross-chain settlement and stablecoin payments」記事

※本記事は情報提供を目的としたものであり、資産の回収を保証するものではありません。手続きの詳細は必ず Polygon 公式の最新アナウンスをご確認ください。

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この記事を書いた人

koyori

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