Coilとは、リップル(Ripple)社の技術を活用したマイクロペイメント(少額決済)サービスを行うプラットフォームのことです。
このサービスは現在、YouTubeやWikipediaでも利用されており、今後の広がりが期待できるサービスの一つとして注目されています。(※10/19:Wikipediaでは現在利用されていません)
送金にはXRPが使用される為、実需としても期待できます。
では、Coilについてもう少し詳しく見ていきましょう!
目次
Coil(コイル)とは

Coil(コイル)とは、2018年5月にRipple社の元CTO(最高技術責任者)Stefan Thomas(ステファン・トーマス)氏が立ち上げたプラットフォームです。
Coilが目指すところはウェブサイト購読サービスです。
いわゆる、ウェブクリエイターがより効率的にマネタイズ(ネット上の無料サービスから収益をあげる方法)がリアルタイムでできるプラットフォームです。
ユーザーはCoilに定額を支払い、仮想通貨をデポジットして、好きなブログ等のウェブコンテンツ閲覧時に、その制作者に寄付することができる仕組みになっています。
ユーザーにとって、広告を削除でき、ウェブ閲覧の有料購読とは別の方法で、コンテンツやクリエイターを直接サポートできるというのがCoilの特徴です。
ここで重要なのが、次の2点です。
- 少額決済可能
- リアルタイムに送金可能
Ripple社の「Interledger Protocol(インターレジャー・プロトコル)」ILP技術を活用することで、少額決済(マイクロペイメント)を迅速に行うことが可能になっており、送金には仮想通貨XRPが使用されています。
ブロックチェーン技術をベースとしている「XRP」と「マイクロペイメント」を掛け合わせた新しいサービスです。
これにより、インターネット上での個人間でのお金のやり取りがスムーズに行えるようになります。
Coilの具体的な利用例

Coilのサービスは現在、
- YouTube(ユーチューブ)
Wikipedia(ウィキペディア)(※10/19:Wikipediaでは現在利用されていません)- Twitch(ツイッチ)
などで利用できるようになっています。
例えば、あなたがYouTubeの動画を閲覧している間、動画を配信しているユーザーに小額の寄付を行うことができます。
この仕組みを利用することで、クリエイターは従来の広告に頼ることなくウェブ上で新たな収入源を確保することが可能になります。
Coilに期待できること
1対1の支払い
コンテンツマーケットの世界で「投げ銭」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
人気の配信者やクリエイターに対して、お金を支払うことで応援するというものです。これは個人対個人の支払いで、仮想通貨と相性のいい世界になります。
通常少額決済となると、送金手数料を考慮した際、送金金額の割に手数料が高く付いてしまうことから法定通貨ではなかなか普及には至っていないのが現状です。
ただ、こういった少額の支払いを実現するのが、仮想通貨・XRPによる「マイクロペイメント」です。
コンテンツにお金を払う方法が簡単に
最近では、個人の投稿に価値をつける「note」や、動画サービスなど、個人がコンテンツを発信する形態が流行りつつあります。他にも、続きは有料というWebメディアも数多くあります。
インターネットの世界では、ブラウザやアプリから簡単に決済ができる仕組みはたくさんありますが、従来の方法では依然として面倒な登録作業が必要となります。
サイトごとにいちいち登録したりログインしたりといった手間が必要です。
面倒な手続きをしなければいけない為、「面倒なのでもういいや」と帰ってしまった経験はないでしょうか?
でも、もしこれがボタンを押すだけで、続きが見れるとすればどうでしょうか。
お金の支払いに対する敷居はぐっと下がりますよね。
仮想通貨技術はこういった支払いを簡単に行える技術が整っています。
支払いをする人はどんな通貨でも使える
XRPはブリッジ通貨である為、ドルや円といった他国間の法定通貨への橋渡しを可能とします。(JPY→XRP→USD)もちろんビットコインなどの仮想通貨との交換も可能です。
XRPとインターレジャーの組み合わせの実現で、世界中のクリエイターや価値のあるコンテンツに、国を問わずに支払いをすることが可能になります。
持っている法定通貨や仮想通貨の種類を問わずに支払いが出来るということです。
リップル(XRP)の新たな実需!少額決済サービス「Coil」とは・まとめ
これまで銀行の国際送金ばかりが話題になってきたリップルとXRPですが、新たな分野への展開も着々と進行しています。
ブラウザやアプリから国境を越えて、個人対個人の支払いが高速でできるようにる時代が、すぐそこまで近づいてきています。
忘れてはいけないのが、送金には仮想通貨XRPが使用されるということです。
XRPには、これからの発展に期待です。

