追証と強制ロスカットについての仕組みがわかると、急な価格の変動が起きても焦ることがなくなります。
- 証拠金維持率◯%未満で追証
- 証拠金維持率◯%未満で強制ロスカット
本記事では、追証と強制ロスカットの2種類のポジション決済ルールについて、初心者でもわかやすく画像を使って解説しています。(以下では、国内大手仮想通貨取引所bitflyer(ビットフライヤー)を例に挙げて解説しています。)
どちらもポジションが強制決済されてしまうルールですが、追証による強制決済は回避する方法がありますが、強制ロスカットは回避する方法はありません。
違いをしっかり理解して相場から退場しないようにしましょう。
追証は証拠金維持率◯%未満になると適応される

追証は各取引所によってある所とない所があり、さらに証拠金維持率が◯%未満で適応されるというのもそれぞれ取引所によって異なります。
国内取引所で追証があるのは現在のところ、bitflyer(ビットフライヤー)のみで、証拠金維持率が100%未満に達した時点で追証が適応されます。
以下の画像はビットフライヤーの取引画面です。『証拠金維持率』の%にご注目ください。

証拠金維持率が79.5%と表示されています。一度でも100%を下回った場合、追証が適応されます。
追証が適応されるとどうなるのか?
まず初めに、ビットフライヤーから自身が登録しているメールアドレスに『【重要】Lightning FX/Futures 追証ルール適用のお知らせ』という題名のメールが届きます。

要するに、未約定の新規注文(指値で入れてた注文とか)は全て取り消され、その上で証拠金維持率を100%以上になるように、◯月◯日までにお金を入れてください。という内容です。(追証が適応されてから3銀行営業日以内)
土日祝を抜かした日から3営業日以内。
もし◯月◯日までに100%以上を維持出来なければ、現在のポジションを強制的に決済されることになります。
追加のお金を入れることで証拠金維持率を上げて強制決済を回避する方法がありますが、入金しなくても証拠金維持率を100%以上維持出来ていれば強制決済は執行されません。
さらに、3銀行営業日以内に一度でも100%を超えれば追証は一旦解消されます。
ただし、相場の急な変動によりマイナスになることもあるのでご注意ください。
追加のお金を入金すれば追証は解消されますが、明確な損切設定をしていない場合は追加のお金を入れるのはあまりおすすめしません。
素直に損切りする良いタイミングでもありますし、お金を入れてもずるずるとマイナスになってしまう可能性があるからです。
素直に負けトレードを認めることが大事です。
強制ロスカットは証拠金維持率◯%未満になると執行される

強制ロスカットは全ての取引所に備わっている機能です。
証拠金維持率の◯%未満というところは各取引所によって異なりますが、ビットフライヤーの場合は50%未満で強制ロスカットが執行されます。
この強制ロスカットは期日に関わらず、50%を下回った時点で執行されます。
追加入金の猶予も一切ないので、証拠金維持率は常に気にしておく必要があります。
価格がいくらになったら証拠金維持率が50%未満になるのかわからない、という方は【ビットコインFX】証拠金維持率の計算方法とツール|ロスカットにならない為にを合わせてご覧ください。
ツールを使うことで瞬時に証拠金維持率がわかります。
ツールは無料でエクセルでの操作なので誰でも簡単に使うことができます。ぜひお試しください。
以下の画像はツールの一部を切り取ったものです。

各取引所の追証・ロスカット基準も一目でわかるようになっています。
以上、仮想通貨取引所における追証・強制ロスカットについての解説でした。
わたしはいつも上で紹介したツールを使って、最初のポジションを持つ時に『価格がいくらになったら追証・ロスカットなのか?』ということを把握した上でポジションを持つようにしています。
そうすれば、損切りラインもわかりやすいし、急な価格の変動が起きても焦ることがなくなります。その結果、焦ってポジションを解消することもなくなり、冷静に相場の状況を判断することができるようになります。
知っていると知らないのとではトレード戦略も変わってくるし、気持ちの持ち方も変わってくると思いますので、何度も読んで理解しておきましょう!
- 【ビットコインFX】証拠金維持率の計算方法とツール|ロスカットにならない為に

- 追証・強制ロスカット比較早見表【各仮想通貨取引所の詳細がわかります】
